本映画は,死刑確定事件である名張毒ぶどう酒事件において,捜査段階で供述を変遷させた人たちへのインタビュー等を行い,自白偏重による誤判のおそれ,再審制度の問題点,ひいては死刑確定事件における冤罪の取り返しのつかなさ等を浮き彫りにするドキュメンタリーです。
死刑制度存廃の重要な論点として,冤罪の危険性があげられています。これを救済する手続きとして再審制度があり,本年3月には松橋事件において再審無罪判決が言い渡され,元看護助手が犯人とされた殺人事件においても再審開始決定が確定しました。この2件は被害者が死亡した重大事件でしたが,いずれも捜査段階の自白の信用性に問題があったと指摘されました。しかし,このように再審制度が無実の人を救済するという機能が適切に働いているとは言い難い現実があります。
そこで,本映画を素材に,冤罪の危険性という視点から死刑存廃の議論を深めていくことを目的にしています。
日 時
2019年(令和元年)7月13日(土) 13時30分から(会場13時)
場 所
千葉県弁護士会館3階 講堂
費 用
参加無料
申込方法
事前予約等は不要
問合せ先
千葉県弁護士会 043-227-8431